バージョン11.0からの注意点

Love2Dはバージョン0.10.2から11.0へのバージョンアップで大きな変更が加わっています。変更の全容についてはリリース履歴を確認してください。ここでは、バージョン11.0での大きな変更点についていくつか取り上げます。

色の指定方法の変更

バージョン0.10.2までは色の指定は0~255の範囲で指定していましたが、バージョン11.0からは0~1の範囲で指定します。薄い赤の四角形を描画する場合、以下のようになります。

-- バージョン 0.10.2まで
function love.draw()
	love.graphics.setColor(255, 128, 128)
	love.graphics.rectangle("fill", 20, 20, 60, 60)
	love.graphics.setColor(255, 255, 255)
end
-- バージョン 11.0以降
function love.draw()
	love.graphics.setColor(1, 0.5, 0.5)
	love.graphics.rectangle("fill", 20, 20, 60, 60)
	love.graphics.setColor(1, 1, 1)
end

バージョン0.10.2までのソースコードをバージョン11.0以降の環境で実行した場合、白の四角形が描画されます。開発環境のLove2Dのバージョンを上げる場合は注意しましょう。

love.dataの追加

バージョン11.0からlove.dataモジュールが追加されました。データの圧縮・解凍やハッシュ値の算出など、データに関する処理が用意されています。

love.data - LOVE

API名の変更

バージョン11.0からいくつかのAPIの名前が変更されています。例としては、love.window.getPixelScalelove.window.getDPIScaleに変更されています。

Window XPがサポート外

バージョン11.0からWindows XPが公式にサポート外になりました。